あたしが行く度に元気のない様子がうかがえました。。。
あたしが作業を終えて、小屋で休んでいましたら
ちょうどそこに来られたので、
「きょうはお元気ですか?」と尋ねると・・・
やぁ~今年の夏はホンマにしんどいわ。。。と。
それからいろいろな話をしていましたら、この地域の活性化をと数々の取り組みをしておられ・・・
その上、農園の草刈りがこの時期は大変で。。。と、吐き出すように話が湧き出ていました。
どうやら、村ごとにもかなり時間を割かれているようで、加えて頑なに古い考えの人が多く、村を活性化させるのに骨を折っているらしいのです。。。
あたしは、今の兼業農家はこのままでは消滅するでしょうねぇと言うと、大きくうなずいておられました。
そうかと言って・・・昔ながらの考え方も根強く、なかなか新しいことに興味はあっても冒険をしたくない人ばかりのよう。
この地域に人を呼び込みたいと思っているそうですが、今のような一過性のイベントで単発で終われば持続性の無いものばかりで、人を呼び込むとは言えず・・・
6次産業も、もうすでに世の中には溢れかえっていて・・・
余程特徴のあるものでない限り、消費者は魅力を感じないのです。
農村の売りは、自然しかない。
けれど・・・水が綺麗だとか空気が綺麗だけでは、人を呼びこみ継続させることは難しいと思うのです。
そんな場所は、車で山間を走ればいくらでも見つけることが出来ます。
この地域の特産物は何ですか?と聞いてみると、「米かなぁ」と言うことでした。
米は、兼業農家にとって比較的お世話が要らないのです。
平日は外で働いて週末に田んぼの仕事をするには、米が最適だと言えるからです。
じゃ~、おいしいお米を作ろうとしていますか?と、聞くと・・・
苦い顔をされながら「いや作ろうとしてないなぁ」とのこと。
これから先、後継者不足で農家は皆窮地に追いやられると思います。
そのために会社組織にして、それぞれの農家が自分のところの畑をその会社に貸して、出資者を募り・・・
その資金で、農村の設備を充実させ・・・
こういう貸農園を拡大するといいんじゃないですか?
と、言ってみました。
なぜなら、この場所は都会からはとても交通の便が良いところだからです。
そこへ行けば広大な貸農園があると言うだけで、多少の話題性が作りだせるからです。
それこそ、一軒の農家がいくら頑張ったところで、投資にも限りがあるし・・・
これからは、農業の形も変わると思うのです。
大きな資本が投入され、オランダのように指1本で水やりから肥料の管理から何から何までコンピューター操作で農業は出来るようになったとき、今までのやり方の農業(農家)は、潰れてしまうしかないのです。
技術の進歩で、農業が革新的に楽な仕事の分野に入ってくるかも知れません。
どこの農村でもやってるようなイベントやジャム作りなどを考えているようでは、もうすっかり遅れを取ってしまうと思うのです。
継続的に人を呼び込むためには、毎日とは言わないまでも、毎週とか毎月必ず訪れる人を捕まえないといけないわけです。
集客に継続性があるのは、貸農園だと思うのです。
今、あたしの住んでいる市や近隣の市では、貸農園が空き待ちの状態だそうです。
需要があるのに供給が足りていないのです。
農家の問題は、継手がいないことも大きいです。
だから・・・会社組織で・・・地主に賃料支払って・・・農家みんなが従業員で・・・頭の固い人に振り回されないように社長を選出して・・・
後は、それをやる勇気!
わぁー!もう歯がゆくなってきたー!
こんなこと考えていたら、、、寝られません(笑)
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